■バイク塗装_下地処理

下地処理とは、塗装する物体をピュアな材質本来の姿に戻し、滑らかにする事を言います。正直な所、バイク塗装の過程でここが一番しんどいです。具体的には現在の塗装を剥がし、パテを盛り、表面を滑らかに磨く事になります。それらをちゃんとやる事が、綺麗な塗装を行う絶対条件になります。

●塗装をはがす

まず最初に行うのは、塗装をはがし、地金の状態にする事。塗装のはがし方は大きく2つ以下です。

①塗装剥離剤で溶かす。
②ワイヤブラシ・やすりで削り取る。

たいていは、剥離剤でとそうをはがし、残った部分や錆をワイヤブラシで削り取ることが多いようだ。

 

 

①塗装剥離剤で溶かす。

まず、剥離剤は、鉄、樹脂、グラスファイバー用があり、ここで紹介しているのは鉄部品に限定したものです。剥離剤とは基本的に塗料をとかすものであり、鉄用の物を樹脂部品につけると樹脂部品ごと溶けてしまいます。

   

 剥離剤の効果はピンキリであり、ホームセンターに売っている物や、環境に優しいとか謳っている物は効かない事が多い。唯一アトムペイントの塗料はくり剤の茶色いのはは効きます。みどりの方は聞かない。

・剥離剤塗布の準備1

一般的には、全体的にやすりをかけて、剥離剤の浸透を促進します。

過去の失敗事例から、何層も塗られている場合と剥離剤が弱い場合は1層目しかはがれません。

従って、やすりよりもカッターで傷をつけて、地金にもしみこむようにしてみました。
剥離剤塗布前加工_カッターでキズ1
剥離剤塗布前加工_カッターでキズ2 剥離剤塗布前加工_カッターでキズ3

カッターでキズをつけるコツは、地金まで到達するように強く傷つける事です。そうする事で表面の塗装をとかすだけではなく、地金からしみこみ塗装全体を剥離しやすくなります。

キズをつけているうちに、古くて厚塗りな塗装などはパリパリとその場ではがれます。

 

 

 

 

 

 

Update 2016/05/01  Create 2010/10/10

 

 

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