■ボルト・ねじの種類・規格

バイクに主に使われるボルトやスクリュー類について。メンテナンスの基本であり、知らないと無駄な出費や二度手間につながる内容なので覚えておいて損はありません。

●ミリネジとインチネジ

ミリネジとインチネジスクーター・バイクのバルトににも規格というものがあり、工具もミリとインチ(1mm=0.03937インチ)に大別させます。

ミリネジとインチネジの違いは以下です。工具類、ボルトその物を買う時に間違えないようにしましょう。

区分 ミリ工具 インチ工具
表記例 12mm 31/64 in
適用者 国産車 米国・英国車
備考 ●インチ工具は分数で表記されます。
●インチは主に米・英で適用されている規格であり、それ以外の国はミリであると考えてよいでしょう。

 

●ボルトの規格(ミリネジの規格)

良く言われる、M10×50などのサイズを例に取って解説します。

ボルトのサイズとピッチ●サイズとピッチ

M10×50のMは、メートル(ミリメートル)規格のボルトである事を示します。

①M10×5010は、頭から下(首下)の太さ(径)をmmで表します。

M10×5050は、頭から下(首下)の長さをmmで表します。

ピッチ

ピッチとは、ネジ山の山と山の間隔をmmで表したものです。これはボルト部が太くなるにつれてピッチは大きくなります。そのピッチの区分は並目・細目の2つの区分があり、これは覚えておきましょう。

 

 

 

●ピッチ(並目・細目)の違い

区分 並目 細目
ピッチ 細目よりピッチが大きい 目よりピッチが小さい
主な用途 日用品・家電製品 自動車・バイク
特徴 安い? ピッチが小さいので緩みにくい
入手方法 ホームセンター ホームセンターには少量しか置いていない。バイク専門店やねじ専門商社で買う必要があります。

上記の違いの理由=日用品においては、”緩んでしまった”で事が済む場合でも、自動車やバイクの重要な部品(得に足回りやエンジンなど)では、”緩んでしまった”では済みません。

自動車やバイクのボルトは、緩みにくい事(ピッチが小さければ締め付け力が強い + ピッチが小さければ脱落までの時間が長い)を目的として細目が使われています。

 

●並目・細目の判定方法と購入方法

見た目では、並目・細目の違いを判別すことは難しいです。実際にねじ込んでみるか、ピッチゲージでの判定が必要となります。

良心的なホームセンターでは、ゲージ台を置いている所があり、持参したねじの幅とピッチを確認できる場合があります。しかし、そんなホームセンターは少ないし、細目ねじの種類も少ない。

したがってゲージを使ってサイズを確認し、ネットでボルトを探しましょう。

 

Update 2016/04/13  Create 2010/10/10

 

 

関連記事


■細目・ボルト・ねじの購入方法
ヤフオクで買った部品を付けたり、バイクをいじったりしているとボルト・ナットが新たに必要になる場面が多々あります。ジャストフィットしたボルトナットでないと部品の取り付けにガタがあったり見栄えにも

  

このページの先頭へ