■バイク部品のバフ研磨手順~鏡面仕上げまで

ピカピカの鏡面仕上げに向かって、バフ研磨を行ないましょう。それらの詳細な手順とコツについて。

●バフ研磨手順概要


①荒削り工程(バフ研磨)

荒削り工程(バフ研磨)

1-1)塗装を落として地金の状態にする。

まず施工したい部品の状態が重要です。施工面は基本的に金属の生地のままであることです。

粗削り用バフやペーパーなどを使用して削り落としても良いのですがメーカー塗装は耐久性がありますのでなかなか大変。そこで塗装剥離剤を使用したほうが良いでしょう。また、ブラスト処理も有効です。

1-2)施工面の確認と粗削り

施工部品の表面が金属の生地になったら表面の状態を確認します。

傷、ピンホール、ピートクラックなどがある荒れた生地の場合は粗削り用バフと研磨剤(赤棒)を使用して表面を整えます。

生地が綺麗な場合は粗削り工程を飛ばしてもOKです。

アルミの白く腐食したものは、この粗削工程りから施工します。


②中仕上げ工程(バフ研磨)

中仕上げ工程(バフ研磨)

バフはフェルトやサイザルバフを使用します。

粗削り工程と同様にバフに研磨剤(ベージュ)を適量塗布します。

2-1)磨きの目標(湯気で曇った鏡の様な状態にまで)

ここからはある程度の力を入れて磨いて頂いても大丈夫です。ただ熱が加わり過ぎますと「焼け」と言われる表面が黒く荒れた状態になることがありますので少し冷ましながら施工してください。

この工程では粗バフ目を消して湯気でかなり曇った鏡の様な状態にまで仕上げることが目標で
す。ただ完全にバフ目を消すことは出来ませんので目立だなくなればOKです。

2-2)磨き方

粗バフ目を消すには筋目に対して反対もしくは斜めに繰り返し磨いていきます。これもペーパー掛けなどの基本と同じですね。

ただ施工していきますと粗削りでは見えなかった傷、ピンホール、ピートクラックが出てきたり、熱で焼けて黒<なってしまったりすることがあります。

この場合は一度全ての施工面を簡単に仕上げてからもう一度、2-1~2)磨き に戻り、不具合箇所を直してからもう一度、仕上げましょう。最後は粗削りの時と同じ方向にバフ目を揃えておきます。


③鏡面仕上げ工程(バフ研磨)

鏡面仕上げ工程(バフ研磨)

バフは中仕上げで使用したフェルトや布バフをそのまま使用します。

仕上がりにこだわられる方は、新しいフェルトバフや鏡面仕上げ専用品に交換してください。

研磨剤は鏡面仕上げ用(ホワイト)を使用します。

まず中仕上げで目立だなくなったバフ目を更に目立だなくすることを目標に同じ要領で全体を焼けに注意して強めで磨いてください。

この状態ではまだ鏡面ではなく曇っていますので最後にふき取りをし。鏡面に仕上げます。(光りの加減や見る角度によって、若干の薄曇り程度は残ることがあります)

ふき取り時の研磨剤は適量の三分の一程度を目安に塗布し、抑える力は今までの半分程度で全体のバフ目に沿い、手早く左右に動かしながら全体を拭き上げます。

ちなみにメッキに浮いてきた錆び取りはこのふき取り工程を施工して頂けば綺麗になります。ただメッキが剥れたり、焼けたりすることがありますので慎重に施工してください。

また高価なバフ(#2500前後)ですが最終拭き取り時にネルバフを使用しますとさらに光沢がでます。このバフは拭き取り時のみに使用してください。


④トラブルシューティング(バフ研磨)

Q1:仕上げたらシミの様な模様や極小さな穴が所々にある(いくら擦っても取れない。)

A1:鋳造(素材金属を溶かして型に流し込み部品を製造)時に生地が上手く冷めていかずに出来る「しわ」や空気が抜けきらない気泡残り、もしくは腐食が内部まで浸食している物です。

粗削りで取れない場合は素材不良で取ることは不可能です。削り過ぎますと更に広がることがよくありますので無理をせずに鏡面にしてごまかしましよう。意外と気にならなくなります。

Q2:鏡面仕上時に曇りがとれない。

A2:これには様々な原因が考えられます。代表的なものを記載しますので、―つ一つ確認してみてください。

●粗用研磨剤を塗布したバフで仕上げを行っていませんか?粗用研磨剤を使用したバフを仕上げには絶対使用しないで下さい。各研磨剤でバフ交換が理想。

●工具の回転数は適切ですか?

●研磨剤をつける量は適切ですか?(多くても少なくても×)

●下地処理~中仕上までをしっかりと行っていますか?

●使用しているバフは適切ですか?(フェルトでも種類によっては鏡面に向かない物もあります)

●拭き取り工程は手早く左右に動かしながら行っていますか?押える力と動かす速度を変えて試してください。

Update 2018/09/24  Create 2011/10/05

 

 

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