■バイク部品のバフ研磨概要
バイクの部品で、めっきをかけたかの様にピカピカの部品を見ることがあります。
めっきではなく「バフ研磨」と言う金属の表面処理(磨く事)を施したものです。バフ研磨はどうやって行えばよいのだろうか?
●バフ研磨とは?
バフ研磨加工処理は布製またはその他の材料で作られた研磨輪(バフ)の周囲(表面)に種々の研磨剤などを付けて回転させて素材を研磨する方法です。
●バフ研磨できる物は?
・鋳鉄(鋳物とかダイキャストと呼ばれる物):エンジン部品
・軟鉄(普通の鉄):フレーム・フェンダーなど
・アルミ:フロントフォーク・ホイルなど
●バフ研磨方法概要
基本的には、コンパウンドを含んだ研磨剤で以下の3ステップで磨き上げます。
①荒削り(汚れ・錆・塗装を剥がして、地金の状態にします。)
②中仕上げ(中程度のコンパウンドを含んだ研磨剤で、表面の傷をなくします。)
③鏡面仕上げ(細かいコンパウンドを含んだ研磨剤で、表面をツルツル(鏡の様に)に磨き上げます。
バフ研磨に必要な物
●ディスクグラインダー
工具選びのポイントは基本的には工具の大きさ=施工部品(面積)の大きさ。
例えば研磨面積の広いホイールなどはグラインダーと大きなバフで、ボルト穴の凹み部分やホイールリムの凹み部分は電動ドリルやリューターと軸付きの小さなバフ。
また工具の回転数は無負荷回転数で5,000~10,000rpmまでの物が良いでしょう。
回転数が低過ぎると研磨が不十分であったり作業効率が悪い。又、回転数が高すぎても、施工面が摩擦熱で焼けてしまったり、仕上げ時に曇りが取れないことがよくあります。
施工場所にもよりますがお勧めの工具はディスクグラインダー。
●バフ
工程により2種類必要となります。
工程 | 使用するバフ |
①粗削り |
180番~600番程度のヤスリタイプ。(スコーライト、デライト、フラップ等) お勧めはスコーライト(硬質スポンジ系ナイロンバフとも言う)です。 減りが早く高価ですが初心者の方でも失敗が少なく綺麗に施工できます。 |
②中仕上げ ③鏡面仕上げ |
フェルトやF Fバフ、綿タイプ |
●バフ研磨剤
バフ研磨材は多種多様ありますが、リーズナブルなのはホームセンターで売っている「赤棒・白棒・青棒」と呼ばれているものでしょうか?
①赤棒(荒削り)~ ②白棒(中仕上げ)~ ③青棒(鏡面仕上げ)
●バフ研磨時に必要なその他用品
削りかすがかなり出るので、保護めがね、防塵マスク、皮手袋は必須となります。
Update 2018/09/24 Create 2011/10/05
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