■基本的な工具
バイクやスクーターをいじるのに基本的な工具は一通り揃えたいものです。しかしながら工具もまた奥が深く、工具マニアがいて工具専用の雑誌も売っている程です。工具を揃えるにしても場当たり的に買うのではなく、基本的な考え方を持って揃えていく事が得でしょう。
●ブランド物か?ホームセンター物か?
あなたはプロ? 趣味としていじっている? によるでしょう。 プロであれば10年も20年も毎日使うものなので精度、耐久性、作業性にすぐれたブランド物(KTC、スナップオン)を揃えた方がトータルで得です。趣味としていじっているのであればホームセンターで売っているのもで充分だと考えます。今時は百円ショップで売っている中国製の物を除いて品質は案外しっかりしています。
●買い方、揃え方
基本的な、BOX・メガネ・スパナ・六角レンチは、 ホームセンターのセットもので充分ですが、ホームツールセット的な物はNG。なぜNGかと言うとスクーターの整備で不要な物(異常にサイズの小さい物やハサミ、カッター等)が、専用のケースにびっしり詰まっている事。セット物でもBOX、メガネ、スパナ・六角レンチのそれぞれの単位で必要であろうサイズを包含したセット物が単品で買うより安いでしょう。ドライバー類は多くのサイズを必要としないので個別に買った方がいいでしょう。
BOX・メガネ・スパナ・ロックレンチ以外の工具は必要になった時に買いに行けばいいでしょう。使うかわからない物を買う必要は無いと思います。必要になった時に必要なサイズを買えばいいと思います。
●サイズの規格(ミリ工具とインチ工具)
スクーター・バイクのバルトににも規格というものがあり、工具もミリとインチ(1mm=0.03937インチ)に大別させます。ミリネジとインチネジの違いは以下です。工具を買う時に間違えないようにしましょう。
スクーター・バイクのバルトににも規格というものがあり、工具もミリとインチ(1mm=0.03937インチ)に大別させます。
ミリネジとインチネジの違いは以下です。工具類、ボルトその物を買う時に間違えないようにしましょう。
区分 | ミリ工具 | インチ工具 |
表記例 | 12mm | 31/64 in |
適用者 | 国産車 | 米国・英国車 |
備考 | ●インチ工具は分数で表記されます。 ●インチは主に米・英で適用されている規格であり、それ以外の国はミリであると考えてよいでしょう。 |
●基本的な工具
●ボックスレンチ これは私の良く無い例です。前から家にあったものや、セット物、必要に応じで買い足した物でありごちゃごちゃです。 メガネと共に一番良く使う工具であり、原付スクーターで良く使うサイズは、8、10、13、14、22 です。 |
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●メガネレンチ BOXレンチと共に一番良く使うものですが、セット物でこれで充分足りています。 |
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●スパナ スパナは使う機会がすくないのでセットものは無く良く使うものだけ買い足せば良いでしょう。結構、家のなかにも転がっているので同じサイズがあります。 |
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●六角レンチ これもセット物ですが、原付スクーターで六角ボルトが使われているのはチャンバーのマニホルド部分ぐらいです。バラで買った方がいいかもしれません。 |
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●+ドライバ 外装部品など大きな力を必要としない場合が多いのでので良く使うものとして1つあればでいいでしょう。握りやすさ、回しやすさで選択すればいいかと思います。 ●-ドライバ キャブのセッティング以外に使用しませんが、部品を押したり、こじったりに使います。これも良く使う物としてひとつあれば良いでしょう。 |
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●トルクスドライバ及びサイズ違いのドライバ いじり止め防止の為に特殊ネジを使用した部分があったり、エンジン・駆動系廻りや特殊ネジの部分など、熱・経時劣化・ネジロック材等を要因として非常に硬い場合があります。そんな時は、ねじ山をなめない為に形状・サイズに合ったドライバが必要となります。たくさん揃えるのは大変なので先を交換できる物があればベターでしょう。 |
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●固いスクリューへの対処 スクリューといえど、そんな時は左の写真の様にドライバの柄の穴があいている物が重宝します。 固いスクリューにドライバーを強く押しつけながら、柄にさした物を回す(下に力をかける)事により、”ピキッ”という音と共に緩む場合が多いです。一本はそういうドライバーを持っていた方がよいです。 |
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●ボルト入れ(百円ショップ物) マグネット付きのボルトトレーなどが売っています。その日に終わる作業であればそれはそれで便利ですが、作業が長期に渡る場合など、分解場所に合わせてボルト・スクリューを分けておいた方が後々便利です。 |
Update 2016/04/14 Create 2010/10/10
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