■マフラーから水が出る
ある日、マフラーを覗いたら、水が溜まっていた。これは故障・問題なのだろうか?
●結論
特に問題はない様だ。ガソリンは炭化水素、燃焼には酸素と反応する事で、完全燃焼であれば水分が発生する。その水分(水蒸気)が冷えたマフラーに付着し水となる。
●ネット上でのQA
Q:マフラーから水が出る!
A:冬場エンジンをかけると、マフラーから水が出てくる。気温が低くマフラーが冷えているときにエンジンをかけると、外気温とエンジンから熱の関係で、マフラー内に多量の水蒸気が発生します。大部分は排気口から排出されますが、内部構造のためマフラー内部に水がたまることもあります。発生した水によりマフラーの内部が腐食しないよう、マフラー下部に小さな水抜き穴があり、そこから水滴が落ちる構造となっています。寒い朝などは、煙突のようなモクモクとした真っ白な排気(水蒸気)と、下からは噴出する水(排圧による)に驚きますが、まったく問題ありませんよ。
Q:バイクの旧車で質問です。マフラーから水が出ますが、水が出ると完全燃焼しているので、
調子の良いエンジンだと聞いた事がありますが、実際そうなのでしょうか?
A:ガソリンは炭化水素、燃焼には酸素と反応することです。完全燃焼であれば水分が発生致します従ってもっとも調子の良いエンジン状態です廃気ガステスターでHC濃度確認してください納得できると思います。(CO濃度は旧車だと高い数値になる可能性大ですがHC濃度はかなり低い値を示してくれるはずです)
A:大きな間違いです。誰が言ったか解かりませんけど・・・。マフラーから水が出るのはエンジン熱によりマフラー内部の水分が出てるだけです。内部の水分とは洗車時の水や雨水の残りであったり、走行後に冷めた空気が水滴となった物ガソリンの中の水分 排気ガス中の水分です。それで調子が良い&悪いは判断できかねます。
Q:マフラーから水が出る(特に発進時)車を見かけますが何故?問題ないの?故障? なぜマフラーから水が?
A:実は、ガソリンが燃焼すると、必ず水ができるのですガソリンを理論空燃比で燃焼させると二酸化炭素と同時に燃焼したガソリンと同じ量の水ができます。基本50リットルガソリンを使えば水も50リットルできるのです。これは、ガソリン内の水素(H)と空気中の酸素(O)が反応するからです。二酸化炭素は、ガソリン内の炭素(C)と酸素(O)の反応ですね。といっても、燃焼室内は高温なので発生した水は大部分が水蒸気として排出されます。しかし、排気管内で徐々に温度が下がるため一部がマフラー内部で水滴となって溜まったりもします。巡航していればあまり溜まりませんが長くアイドリングしたり走り出しは排気管内の温度がより下がり気味になるので大量の水がマフラー内に溜まることもあります。その水が一気に後方に吹き出しすこともあります 。エンジンをかけて間もなくはマフラーから水がポタポタ垂れるのはごく普通の現象です。それはガソリンエンジンとして当り前のことなので心配ありません。
A:マフラーから水?って思うかもしれませんがこの水はガソリンが燃焼するときに発生いたします。排気ガス中に含まれる水蒸気が外気によって冷やされ、水となってマフラーから出てきたものになり水滴が落ちるか水蒸気が出るのは正常ですよ。しかし、マフラーに水がたまった状態が長く続くと腐食を起こしマフラーに穴があくこともある。近距離しか乗らない場合は、時々ある程度の距離を走ってマフラーを十分暖め、水分を蒸発させてあげましょう。
A:冬の寒い時期によく見られるマフラーから水が滴っている光景。この現象はエンジンの不調からくるものではなく、逆にエンジンの調子が良いということなのです。
Q:なぜマフラーから水が出てくるのか?
A:理由はガソリンに含まれる水分のせいではなく、ガソリンがエンジン内部で酸素と結合して燃焼すると、化学反応を起こし二酸化炭素と水が排出されるのです。マフラーから出る排気ガスには少量の有害ガスも排出されますが、その量は微量で排気ガスのほとんどは、二酸化炭素と水なのです。エンジン内で燃焼されたガソリンは化学反応で高温の水蒸気をつくり出し、そのままマフラーに送られて外気との温度差で冷やされます。
この水蒸気が冷やされることによって水になり、冬場はマフラーの出口から水が滴るのです。
但し、マフラーは一般的に鉄製ですから、短時間の走行ばかりしていてマフラーが乾かない様な使い方をしていると、マフラーの寿命を短くします。
Update 2016/04/22 Create 2010/10/10
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