■バイクの燃費と燃費向上方法

排気量・バイクにより異なると思うが、バイクの燃費はどのぐらいなのだろうか? そして燃費を向上させるにはどうしたらよいのだろうか?

●バイクの燃費のカタログ値と実際の燃費

カタログには、定地で60km/h走行時の燃費が書いてあるが、実際にはそんな走り方は不可能だ。

自分の持っているバイクで実際の燃費を比較し、実際値を計算してみた。

排気量 メーカー 車名 カタログ値 実測値・平均
定地走行・60km/h 街乗り ツーリング
400cc SUZUKI イナズマ 36.5km/ℓ 20.0km/ℓ 25.0km/ℓ
250cc HONDA V-TWINマグナ 34.0km/ℓ 19.0km/ℓ 24.0km/ℓ
対カタログ値(上2車種の平均値 55.3% 69.5%

いずれも、キャブ方式の古いバイクだがこんなもんだろう。改めて感じるが250ccより400ccの方が若干燃費が良いのが面白い。

●バイクの排気量別カタログ燃費値一覧

・燃費が良いのは、50cc+ギヤ、100km近く走る。通勤通学には125ccまでがいいと思う。

排気量 メーカー 車名 カタログ値 計算値・(55.3%・69.5%)
定地走行・60km/h 街乗り ツーリング
50cc HONDA スーパーカブ・カスタム 160.0km/ℓ 88,5km/ℓ 111.2km/ℓ
50cc SUZUKI バーディー・デラックス 145.0km/ℓ 80.2km/ℓ 100.8km/ℓ
50cc HONDA モンキー 90.0km/ℓ 49.8km/ℓ 62.6km/ℓ
50cc SUZUKI レッツ5 73.0km/ℓ 40.4km/ℓ 50.7km/ℓ
50cc HONDA Today 65.0km/ℓ 35.9km/ℓ 45.2km/ℓ
50cc YAMAHA VOX 65.0km/ℓ 35.9km/ℓ 45.2km/ℓ
50cc SUZUKI レッツⅡ(2サイクル) 59.0km/ℓ 32.6km/ℓ 41.0km/ℓ
125cc YAMAHA シグナス 63.0km/ℓ 34.8km/ℓ 43.8km/ℓ
125cc HONDA PCX 52.0km/ℓ 28.8km/ℓ 36.1km/ℓ
125cc SUZUKI アドレス 52.0km/ℓ 28.7km/ℓ 36.1km/ℓ
125cc HONDA リード 51.0km/ℓ 28.2km/ℓ 35.4km/ℓ
250cc SUZUKI ボルティー・タイプⅡ 57.0km/ℓ 31.5km/ℓ 39.6km/ℓ
250cc HONDA CB250クラブマン 52.2km/ℓ 28.9km/ℓ 36.3km/ℓ
250cc HONDA フォルツァ 43.0km/ℓ 23.8km/ℓ 29.9km/ℓ
250cc HONDA VTR 40.0km/ℓ 22.1km/ℓ 27.8km/ℓ
250cc KAWASAKI ニンジャ250ABS 40.0km/ℓ 22.1km/ℓ 27.8km/ℓ
250cc SUZUKI スカイウェブ・リミテッド 39.0km/ℓ 21.6km/ℓ 27.1km/ℓ
250cc HONDA CBR250RR 37.0km/ℓ 20.5km/ℓ 25.7km/ℓ
250cc HONDA V-TWINマグナ 34.0km/ℓ 18.8km/ℓ 23.63km/ℓ

まずは、自分のバイクの燃費を正しく知る事

まずは、自分のバイクの燃費をちゃんと把握しましょう。基本的には、満タンにしてからトリップメーターを0にして、再度、満タンにした時に計算してると思いますが、満タンの状況が重要です。

ガソリンを満タンにして走行距離を確認

給油口近くまで入れて満タンとしてるのでしょうが、バイクの傾きなどによって給油量にばらつきが発生します。出来れば同じガソリンスタンドの同じ場所で行い、サイドスタンド状態なのか、バイクを水平にした状態なのか、給油条件を同じにして計ってみましょう。

 

 

 

■燃費向上方法


●タイヤの空気圧

以外に見落とされがちですが、これが最も燃費を悪くします。タイヤの空気は、異常がなくても自然に抜けて行きます。毎月のようにチェックしたほうが良いでしょう。

バイクのタイヤ空気圧

転がり抵抗が増えることはエンジンが余計に力を出さなければなりません。従って当然のことながらバイクの燃費は悪くなります。こまめな点検を行い規定値にしましょう。

⇒タイヤの点検と対応


スロットルワーク

当たり前ですが、空ぶかしや、急発進や急加速、ローギヤで引っ張る乗り方は燃費を悪くします。

燃費を良くしたいのなら、トルクが保てる範囲で可能な限りハイギヤで走るようにしましょう。

スロットルワーク


点火プラグの状態

点火プラグそのものは消耗部品ですので磨耗していたり、カーボンが堆積していると力強い火花が飛ばなくなってしまいます。

力強い火花が飛ばないということは”キレイに燃焼しない”状態になり、これが原因でキレイに燃焼しないということはエンジンが力を出せないということになり当然燃費の悪化を招いてしまいます。

スパークプラグ

“エンジンのかかりが悪い”・”吹け上がりが悪い”・”加速が良くない”といった原因の多くは点火プラグにカーボンが堆積していたり、磨耗していたり、点火プラグそのものが寿命であったりすることが多々あります。

このような症状が感じられたら、点火プラグを点検し、カーボンを除去・電極磨耗確認・火の飛び方を点検するようにしましょう。

⇒スパークプラグの点検・交換


エアクリーナーの状態

エアークリーナーが汚れていたり、詰まってしまうとスムーズに吸気が出来なくなり以下となります。エアクリーナーの清掃や交換を行いましょう。

・空気不足 ⇒ エンジンの燃焼に必要な混合気が本来の状態よりも濃くなる
・混合気が濃い ⇒ 燃えにくくなる(燃焼効率の悪化)


マフラーの詰まり

4サイクルエンジンのバイクやスクーターでは、マフラーが詰まることは滅多にありません

しかし、2サイクルエンジンのバイクやスクーターは、ガソリンより燃えにくい2サイクルオイルをガソリンと一緒に混合させて燃焼するエンジンですからマフラーが詰まることがあります

マフラーが詰まると燃費はおろか全然走らなくなります。

チャンバーの清掃は非常に困難ですがトライしてみたり、新たなチャンバーに交換するようにしましょう。

 

Update 2018/09/04  Create 2012/10/01

 

 

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スパークプラグ交換スペース

  

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