■排気・チャンバー(2st)

下記は、純正マフラー(チャンバー)の一般的な構造です。エンジンから排出された不完全燃焼ガスは、パイプ触媒を通りエンドバッフルに当たり反射されます。ここで不完全燃焼ガスを一旦押し戻します。その後、排気ガスはいくつかの膨張室を通りながら消音されて大気へ放出されます。

●純正マフラー(チャンバー)

パイプ触媒は無数の穴を開けたパイプに、白金・ロジウム等の金属がコーティングされています。これによりCO、HC,NOxの排出を低減しています。

チャンバーの構造

 

 

●市販チャンバー

市販されているチャンバーの構造も、排気の反射(排気を押し戻す)を行うた為の工夫(絞り)があり、反射後の排気を効率よく抜く工夫がされています。市販チャンバーのメーカー、商品により特性・性能は様々です。ユーザーインプレッション等を参考にしながら自分の目的に合ったチャンバーを選択しましょう。

・レーシングタイプ


チャンバー見た目が左の写真のような、絞りがあるタイプで主に高回転域での性能が良い様です。排気音はうるさいと思います。

 

・街乗りタイプ

外側がメッキされていて、”中低速でのトルクを犠牲にしない”などの説明で販売されています。排気音はうるさく無い場合が多いみたいです。

チャンバー 私が試してみたのは”街乗りタイプ”の左記写真のの物(ZERO_DUKE)。説明では音が静かで中低速トルク向上とあった。ウェイトも付属していたが、ウェイト、キャブ共にノーマルのままで使った結果、音は純正マフラーより多少うるさいが、街中で見かけるそれよりは全然静かであった。中低速トルクは下がらず上がらずといった感じだが、高回転域では非常に伸びた。(最高速が上がった)

 

 

Update 2016/04/26  Create 2010/10/10

 

 

関連記事


2stエンジンと代表的なバイク

動弁機構を持たない一般的2ストローク・ガソリンエンジンの模式図。潤滑油は燃料に混合するか、もしくは独立配管で潤滑箇所に供給され、燃料と一緒に燃やされる。掃気圧力と予備圧縮の圧力は、いずれもピストンの下降に伴うクランク室の容積変化により得ている 。

2st エンジン

  

このページの先頭へ