■アフターファイヤー
回転を上げて(4~5,000rpm)ギヤチェンジするとパカンとアフターファイヤーが発生する。何か問題があるのだろうか? 車種はスズキ・イナズマ400、マフラーはヨシムラの4本出しに交換。
●アフターファイヤーの発生状況
マフラーからの破裂音ですが、加速時のギヤチェンジ時やエンジンブレーキを掛けた時のスロットルを閉じている場合に発生すると考えられます。 大抵の場合はこの状態で発生します。
例えるならば、車やバイクのレースで第一コナー手前で、バリバリとアフターファイヤーを吐きながら減速(エンジンブレーキ+フルブレーキ)しているのを見たことがあるでしょう。
●アフターファイヤーの発生原因
この原因ですが、スロットルを閉じた状態ですから
ガソリンが薄い状態になります。結果、シリンダー内で着火せず混合気が未燃焼のままマフラーへ排出されます。この未燃焼ガスがある程度貯まってマフラー内で着火している状態がアフターファイヤーです。
マフラーを交換するとノーマルよりも抜けが良くなりますから、結果的に混合気が薄い状態になります。これでアフターファイヤーが発生するわけです。
●アフターファイヤーの対策
対策として、混合気を濃くしてやればOKなのですが、実際にはアイドル域の混合気のみを濃くしてやる必要があります。しかし、これもやっかいな話でパイロットスクリューで濃くしてやると通常のアイドリング時に濃くなり過ぎてしまいます。キャブレターによってはエアカットバルブが設けられており、アフターファイヤーが起きにくくなっているものもあります。
レースなどを見ているとブレーキング時にパンパン言うのは普通のことです。要するに完全に対策できないことなんです。アフターファイヤーによる車体への悪影響はほとんどありませんから、音さえ気にならなければそのままでも構わないと思います。
単純にアフターファイヤーを殺したいだけであればアイドル域の混合気を濃くしてやれば100%収まります。ただ、それ以外の時に不調を来す可能性がありますね。
Update 2016/05/20 Create 2014/11/05
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