■CDI
●CDI(Capacitor Discharge Ignition)とは
ピックアップコイルから得た信号電流を受けて内臓されているCPU(ソフトウェア)により点火タイミング(進角も含む)を計算して、CDI内部のコンデンサに貯めておいた高電圧(200~300V)の電流を一気にイグニッションコイル流します。
●純正CDI
右の写真はレッツ2の純正品です。バッテリーと共にステップ下に組み込まれています。他のスクーターではフロントカバーの内側に設置されている場合もあります。
原付は、メーカーの自主規制により、最高速度が60キロ以上出ないように「スピードリミッター」が装着されています。スポーツスクーターの場合、ほとんどの車種がCDIのプラグラムにより車速が60キロに達した時点で点火をカットする方法で制限しています。
●純正CDIから市販品に交換すると・・
スピードリミッターが解除され、最高速が10キロ程度アップします。
製品によっては、点火時期を高回転重視の設定にし、高回転時のレスポンスアップを狙っているものもあります。
●アナログCDI(市販品)
制御の方式にも二種類あります。アナログ点火とデジタル点火です。
とりあえず、リミッターカットのみ行いたい場合は、アナログ式で充分です。
逆に、全くのノーマル車にアナログ式とデジタル式のCDIを組み替えても、ほとんど違いはわからないと思います。
●デジタルCDI(市販品)
デジタルCDIは、より正確なタイミングで点火することができ、回転数によって点火時期を変更できたりもします。また、マップの切り替えができるものも有り、チューニングの度合いによって、点火系セッティングが可能です。
チャンバー、ビッグキャブ、ボアアップ、ポート加工などで、高回転ハイスピード化を目指すヘビーチューナーにオススメです。
Update 2016/03/21 Create 2010/10/10
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スパークプラグはエンジン回転数に合わせて、エンジン内で気化されたガソリンに火花(スパーク)を与える事により点火しています。スパークプラグは電極が摩耗する消耗品です。